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発表会を終えて~未熟な女性たちが花開いていくとき

今年も発表会が無事、終了しました。今年で14回。14年目です。
普通の人が、大きなステージに立って踊るということは、それだけで並大抵の度胸ではできないものです。男女ともに若くて美しいときは目立ちたい願望があるものですが、発表会を繰り返していくということはそれだけでできるものでありません。緊張のあまり、決してリハーサルでやらなかった間違いをしてしまったり、できない自分に自己嫌悪に陥ったり、ときには仲間内でもめることもあります。

でもそういう未熟な女性たちが、大きく花開いていく姿を私は何度も目にしました。

日本でのベリーダンスというのは、ダンスの習いごとの中でも駆け込み寺のようなものだと昔から感じていました。バレエは子供の頃から習っていないとすでに「出遅れ感」を感じてしまいますが、ベリーダンスならダンスをまったく習ったことのない20〜30代の女性でも遅くないどころか、実際はそんな人ばかりです。フラやフラメンコに比べて歴史も浅く、流儀もバラバラで、自由に間口を広げていき、しかも案外とお金もかかりません。つまり、素人の漠然とした「踊りたい願望」を満たすには、うってつけの習いごとなのではないかと思っているのです。

そんな普通の女の子が、緊張でコチコチだった段階から、ステージで自然な笑顔で踊れるようになり、難しいことも何でもないようにできるようになり、やがては人前でソロで踊るようになり、人の心を動かすまでのパフォーマーに変身していくのです。

観客席で見ている方々は、あれが良い、これはダメ、あれが好き、これは嫌い、など思い思いの感想を口にされると思いますが、ステージに立つまでには何度も何度も練習を重ね、いろいろな思いを積み重ねてきた一人一人のドラマがあることにも、ぜひ思いを馳せていただければと、切な願いを感じてしまいました。それほどにみんなの熱いエネルギーを感じた発表会でした。

生徒たちの数年の成果をともに体験してくださった観客の皆さん、群馬MAVI オリエンタルを盛り上げてくれたゲストの皆さん、私たちの夢を形にしてくれたスタッフの皆さん、ステージ裏を支えてくれた受付スタッフのみんな、本当にありがとうございました。また来年もこの日が迎えられるように、また地道なレッスンを積んで精進していきます。

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